2024 09,28 15:15 |
|
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
|
2014 09,11 00:37 |
|
『ふし遊版深夜の真剣創作60分一本勝負』 五回目のお題は「術くらべ」 推奨キャラ「井宿/箕宿/壁宿」 #リプ頂いたら今回のワンクリ裏話とあなたの作品感想を書きますのであなたの裏話もお願いします! ↑に参加させていただき、リプしていただいたので感想を書かせていただきました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
井宿と心宿、気になる2人ですよねー! 「初めての敵」という意味だと胸熱ですね!
***
そしてこの企画に書いた私の話にも有難いことに感想をいただきました! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 以下感想に対しての迷惑な返信ですw
>「かまへんかまへん。こいつらに任せといたらええて」
楽しかった―! 本当にありがとうございました! PR |
|
2014 09,09 00:10 |
|
ずっと続いた光景に街が見えたときは心底ほっとした。 仲間はとても優しく、疲れているはずなのにそんな表情1つ見せず年下の自分をいつも気遣ってくれた。 その気持ちがうれしく、けれどそれは自分がまだ子供だと守るべき存在だと意味するで、少し悲しかった。 優先的に勧められる馬に張った意地もそろそろ限界だった。 紅南国とは文化のまったく違う西廊国に好奇心で胸は躍るがそれよりも睡魔が勝った。 目の前の寝台に体を預けるのは楽だが仲間たちは買い出しに行くようで、自分だけが休むわけにはいかない。 「かまへんかまへん。こいつらに任せたらええて」 自分も七星士、自分だけ休むわけには…けれどそう言った翼宿はすでに休む気満々。大きな手と優しい言葉に礼をいい、寝台の上に転がった。 目を覚ますと最初に感じたのは空腹だった。 一番に目を覚ますのは珍しい。旅の途中もずっと張宿が目を覚ますと誰かがすでに起きていた。 周囲の状況、特に敵がいないか。食糧や休む場所。目的地に行くだけが旅の目標ではない。 翼宿、軫宿、井宿と顔をのぞいた。 珍しい… いつ寝ているのかも分からないほど人の気配に鋭い井宿がこんなに近くにいるのにぐっすり眠っている。 旅慣れない自分たちのために率先してたくさんのことをやってくれたから。 「みなさん、ありがとうございます」 外から聞こえる賑やかな声に惹かれ窓を開けようとして手が止まった。 本棚だ! もしかしたら神座宝のことが何か書かれているかもしれない。 「僕に出来ることはそれだけなんだ」 しかし結局は神座宝のことどころか地理など役に立つ書物は何もなかったが紅南国では見たことの無い書物に時間を忘れた。 書籍街に行きたいが見知らぬ土地は…と悩んでいると軫宿が一緒に行こうと声をかけた。 初めて見るものばかりに心が躍る。 「あの、軫宿さん。ここ入ってみてもいいですか?」 大きな街には少しばかり場違いな小さな本屋。こういうところのほうが意外と掘り出し物があったりする。特に古い文献などは。 中に入るとその質の高さに西廊国の街並みを見た時以上に心が躍った。 「すごい」 興味のある書物をいくつか眺めていると少し疑問に思った。 まるでごっそりと抜けたかのように白虎に関するものがない。 西廊国とはいえこの地は白虎を祭ってはいないのだろうか。それとも別の宗教か何かあるのだろうか? 宗教だとしたら自分たちが朱雀七星士だということは伏せていた方がいいのだろうか? 宗教争いなどやっかいなことに巻き込まれたくない。 「あ。でも井宿さんもお坊さんですよね…」 恐らく別宗教の井宿がいても奇異の目で見られることはなかった。宗教のせいではないのだろうか? 「張宿、そろそろいいか?」 書物を片手にどことなく楽しそうな軫宿。 「はい!あ…ちょっと待ってください」 紅南国ではなかなか読めない書物の数々。あぁ井宿さんが旅をする理由なんだかわかるなぁ。 「力持ちの兄ちゃんが一緒に来てくれてよかったな、ボウズ」 「兄ちゃん」の言葉に思わず軫宿を見上げると目があってクスッと笑った。 外に出るとやはりというか砂漠の街は暑くて一瞬くらっとした。 「大丈夫か張宿」 「はい」 一瞬のことだからなんともない。けれど軫宿は張宿の前にしゃがみ込んだ。 「おぶってやる」 「え!?そんな…」 「たまには力持ちの兄ちゃんに任せろ」 無口な軫宿の意外な言葉に目を開いて、頷いた。 |
|
2014 09,07 01:04 |
|
北甲国から西廊国へは砂漠を通るのが一番の道だ。 昼夜の温度差に見渡す限りの砂地獄。暑さと変わらぬ景色に気がおかしくなりそうになったころ街を見つけた。 蜃気楼と疑うことすらなく、一行は街へと進んだ。 大きな街ではないが、砂漠地帯にある街とは思えないほど賑わっており誰もが安堵した。 疲れた… それまで誰もが口にすることの無かった言葉が漏れ、人目をはばからずその場に座り込んだ。 たまたま話しかけた住民がよかったのかはたまた西廊国の国民性か、旅人だというと笑顔で宿の提供を申し出てくれた。 井宿たちはありがたくその申し出を受け、貴重な水で体中についた砂を落とした。 「やっとさっぱりしたわぁ」 「ここなら、北甲国からそれほど離れていませんから鬼宿さんたちもすぐに追いつくことが出来ますね」 用意してくれた寝台に座ると張宿は眠そうに眼をこすった。 「疲れただろう、少し休むといい」 それほど遠くないとは言え砂漠を抜けて来たのだ疲れはたまっている。小さな体の張宿ならなおさらだろう。 井宿と軫宿は荷物の確認をしている。恐らくこれから不足分を買い出しに行くのだろう。 「かまへんかまへん。こいつらに任せといたらええて」 張宿の横ではすでに寝台で転がった翼宿。 「大丈夫なのだ。買い出しと言っても少しだから張宿は休むといいのだ」 温かい笑顔に頷き張宿は横になった。 「軫宿のほうはどうなのだ?」 「いや、薬草は北甲国で補充したから今すぐというものはない大丈夫だ」 そういい軫宿も大きな体を横にした。 「分かったのだ」 街に出た井宿は驚いた。一歩街から外に出れば砂漠だというのに街は井宿の想像以上に賑わっていた。 駆け回る子供たちに、威勢よく物を売る商人。 紅南でも見慣れた光景だ。 「それにしても…」 先ほど確認した荷物の中身。 「美朱が食べることを考えて食糧をそろえてはずなのだが…」 鬼宿柳宿美朱、三人もいないというのに食糧は空に近かった。 しかも砂漠という悪条件でそれほど食べれるとは思わないのだが。 北甲を出て何日たった? 一瞬そんな疑問が浮かんだが、考えすぎだと首を振った。 食糧街へ行くと、その光景は紅南とは少し違っていた。 砂漠の街だからか保存の効く食糧が多い。 どちらかというと食の細い井宿だが旅人の性か珍しく興味が出た。 問うと何をどう加工したのか、どうすれば腐りにくく携帯に向くようになるかなど商人は教えてくれた。 仲間が休む家に帰ると翼宿に「買いすぎちゃうか?」と言われ驚いた。 それは確かに地図に食糧にと旅に必要なものばかり。だが珍しさについ買ってしまったようだがその量の多さに井宿は首をかしげた。 幸いというか買いすぎたものは主に食糧で、美朱が追いつくと彼女の胃袋に収まるだろうか問題はないだろうが。 一晩どころか昼過ぎまでぐっすり眠った体は軽く、好奇心に任せて仲間たちは街へと出かけた。 残った井宿は昨日買い出しの時に見つけた小さな泉に行った。 「鬼宿たちの気が探れないのだ…」 仲間の気はいつでも見つけれるように気を張っていたというのに。 「やっぱりまだ疲れてるみたいなのだ」 旅慣れたとはいえ、砂漠は知識で知っているのみだ。 「後で軫宿に薬湯を作ってもらうのだ」 そう結論づけると、ぼんやりと静かな泉を眺め釣竿を取り出した。 どれくらい時間が経ったか、ここに来た目的を思い出したのは日が傾き始めたときだった。 「星宿様に連絡しなければいけないのだ!」 慌てて鏡を取り出し術を唱えて焦った。 通信が出来ない。 何故!? 焦る心を抑え、もう一度深呼吸して。 けれど何度やっても同じで…術が使えない。 「妨害されている!?」 試に美朱と鬼宿の気と近くにいる仲間たちの気を探る。なんとか翼宿たちの気は掴むことが出来たが鬼宿たちの気はつかめない。 いつから妨害されてる? 振り返るが心当たりすらない。 何者かの結界内に入ったとすればそこから抜け出すことが先決。 だがどこから?どうやって? 結界がどこにあるのかすら分からない。 「翼宿たちが心配なのだ」 駆け出した。けれどそれほど走らぬうちに足が止まった。 旅慣れた井宿は翼宿や鬼宿ほどではないが体力にはそこそこ自信がある。 けれど何日もろくな休息も取らず歩き通しだった時のように体がだるく足取りも重い。 「でも、翼宿たちならきっと大丈夫なのだ」 とりあえず仲間たちの様子を見て星宿様に報告しよう。矛盾した自分の行動に井宿は気づいていなかった。 「ククク…さすがに朱雀七星士とはいえ、砂漠を何日も歩き通し今なお炎天下の砂の上。堪えるでしょうね。それにしてもあの朱雀七星士にはどうやら耐性か何かあるのでしょうか?けれど」 体力を吸い取るこの炎天下ではそのうちこの幻影にはまるでしょう。 |
|
2014 08,24 00:00 |
|
小さな物音に振り向くと目が合う。 |
|
2014 07,15 00:18 |
|
一人で下界へ降りて中々戻らぬ井宿に不安を感じ大鏡を見た。
木々深い山、ぽっかりと穴の空いた空間の中心でびしょ濡れで青い顔で震えるている井宿。 昔を思い出したね… 半端に使える能力は何より制御が難しい。 まして精神が乱れては尚更。 迎えに行こうとして「時ではない」反論しようとしてやめた。 *** しばらくして大極山へ戻った井宿を見て太一君は容赦無く説教した。 術者としての自覚、体調管理。 傷つき何より不安で堪らない井宿には堪えただろう。 思わず駆け寄った娘娘に太一君はほっておけ、とぼかりに一瞥したがそれ以上は何も言わなかった。 世話を焼こうとする娘娘を振りほどき井宿は一人篭った。 *** 「これ以上逃避するようなら井宿とは呼べぬ」 あれから数日。 「太一君はいつも言い過ぎね」 「甘えは彼奴に必要ない」 …突然現れた背後の気配は太一君が嫌味を言う前に呪を唱え始め、太一君に放った。 だがあっさり反射いや増幅されなす術なく吹っ飛ばされる。 「いい度胸じゃ」 必要なのは立ち向かう強さ。 *** 修行時代に暴走した能力に慌てふためく井宿。 どういう風に怒られたとか …きっと何があったかとかどうしてたとか井宿の口から言わて事実を分からせたと思う。 …その後くどくどと説教開始。 …最終的には井宿として生きていくと決めたのだからどうすればよいか考えろと言ったんだと。 そこまで妄想したけど、面倒だからやめた。 太一君の説教の答えの代わりに太一君に術を向ける。きっと本気でやったんだと思う。 とりあえず妄想したからメモしとく。 |
|
忍者ブログ [PR] |