2024 09,29 09:13 |
|
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
|
2014 07,01 00:25 |
|
いくつもの案は考えていた、想定外だったのは相手の術者の能力。
現状維持では気も体力も削り落とされるだけ。 どうする。 仲間を守る結界も最小限に留めるが紅南へ帰れるかどうか。 どうする! 「鬼宿さん翼宿さん、箕宿を叩いてください!」 凛とした声に力を振り絞る。 仲間がいる PR |
|
2014 07,01 00:23 |
|
彼の知識の幅はとんでもなく広くて深い。
最初は旅の経験だと思ったが彼自身の考え方は儒教の教えがあり、試しに論語や孟子の話をすると期待以上の答えだった。 だが自分のことは殆ど話さない彼から聞くのは至難だ。 日常会話の途中に「郷試受けたことありますよね」と突然振ると目を見開いた。 胸が高鳴る |
|
2014 07,01 00:22 |
|
「狐のお兄ちゃんご飯だよ」
だから狐じゃないと何度言えば。 「はいお待たせ」 迷子だった子供と同じ似た笑みで出されたのは芋と豆と茸の簡素な粥。 だが旅をする井宿にはなかなか口にすることは出来ないもの。 ふわりと香る茸に忘れていた腹の虫が動き出す。 今日のこの食事に感謝をして合掌。 「頂きます」 |
|
2014 07,01 00:20 |
|
悠久とさえ感じる時の中永遠の別れのしたと思った仲間と再会出来たのは嬉しい。
だが時折遠くを眺める姿に、あぁ自分と同じだと思った。 地上に遺したのは心。 克服した筈の弱い虫が再び襲う。 …転生出来ないのだと知った。 でもそれは恐怖よりも希望。 勇気をくれた仲間たちは弱い虫との戦い方を知っている |
|
2014 07,01 00:19 |
|
「申し訳ありません」父に見られぬよう涙をぐっと堪える。 |
|
忍者ブログ [PR] |