2024 09,29 05:15 |
|
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
|
2014 07,01 00:35 |
|
出会ったのは天災の直後。
治療の為休息と栄養摂取するよう告げたが上の空。 あれから数年無茶をする仲間の診察を終えると思わず口に出た。 「成長したな」 「子供ではないのだが?」 憤慨する仲間に心の中で呟く。 心も体も。拒否した時とは違う。背も伸び必要な筋肉もついている。 医者として嬉しい変化だ。 子供ではないと言いながら3頭身で部屋へ戻る姿に余計な所で能力使うなと言いたい。 あの時の男が井宿か…。 あれだけポンポン術を使う事がどれほど凄い事か治癒力を使う俺には分かる。 術は操るには精神力がものを言う。 この数年間並大抵の苦労ではなかっただろうな。 俺もあの時から成長出来ただろうか。 PR |
|
2014 07,01 00:33 |
|
仲間達と3度目の別れをした後太一君に名前を呼ばれた。
けれど何も言わず真剣な顔で見つめられた。 何を言う気かと構えた時太一君の垂れた口が和らぎ一瞬だが優しく弧を描いた。 …あ。 「なんやねん」 太一君には散々怒られたが褒められたことは1度もない。 そんな太一君に褒められた気がして涙腺が緩んだ |
|
2014 07,01 00:32 |
|
常ならば幼い娘が駆け回る姿は微笑ましい。
問題は距離と人数と声量。 随分と耐えたが 「いい加減にっ」 纏わりつかれ喋る事も出来ない。 散々遊ばれ 「あ!瞑想途切れたら太一君が来るようにって。集中は大事ね井宿」 …は? 娘娘達は監視役? 遊ばれているとしか思えない無駄に長い説教を思い出し気が重くなった |
|
2014 07,01 00:31 |
|
器用なやつだと思う。
役人の嫡男として課される勉学をこなし、武術も習えば相応に使えると言われた。 けど、けど! なんでこんなとこまで器用なんだ! 山賊が住んでいたと言われる洞窟。 「ここ変じゃ「触るなっ」 瞬間芳准の頭上で矢が走った。 呑気な声が罠を発動して肝が冷えるのは俺。 勘弁してくれ。 |
|
2014 07,01 00:30 |
|
面を持つ手が僅かに震えた。
後1枚…かつて娘娘がくれた物。 あの時よりも能力の扱い方には自信がある。 だが面はどうしても作れなかった。 それがどういう事か。 変化の術かそれとも仲間がくれたこの神水か。それともまた面を張るか。 …太一君に「あるがままの己を受け入れろ」と言われたのを思い出した |
|
忍者ブログ [PR] |